たまに帰ってくる人、父。
父はたまにしか帰ってこない人だった
洗脳ちゃん家族が住む家と
そこから1時間もしないでいける場所にもう1軒家がありそこで仕事をしていた
なんの仕事をしていたかは言えないけれど
顧客に政治家、ミュージシャン、モデル、女優、コメンテーター、大学教授、医者などがいた
みんな父を信頼していた
しかし家ではだれも父を信頼していなかった
家族はみんな父の二面性を知っている
父が機嫌が悪くなるのは大抵酒を飲んだ後だった
自分だけ別メニューの好きな食事をし、酒を飲む
食事の終わりかけから母に絡む
母の存在が気に食わないのだろう
物を投げつけいじめる
ちゃぶ台返しで嫌がらせをする
それでも収まらないと手をあげる
父の怒鳴り声と母の悲鳴
布団をかぶり耳を塞いでも聞こえてくる
次は自分が殴られるのではないかと毎回恐怖で怯えてた
父「頼むから出てってくれ」
最後はいつもこのセリフ