私の家族だった人たち
父、元警察官で表と裏の顔を使いこなし、家族のまえでは鬼のような人。
先生と呼ばれる立場の人間でした。
母、朝早くに起きて夜遅くまで家事と父の世話に追われ、どこか生気のない人。
私を守ってくれる優しい存在だと思ってました。
長男、持病があったので中学を出てから家にいることが多かった。
不可解な死を遂げる。
次男、優しくて一緒に遊んでくれて大好きなお兄ちゃんだった。
長女、年が一番近く性別も同じだから仲良く大きくなってからも一緒に遊んでた。
次女、私。4人兄妹の末っ子。
6人家族。
幼い頃、家の中の秘密は誰にも言えないでいた。
恥ずかしいことだと思っていたから。