記憶のはじまり
私の中の1番古い記憶の話。
それはとても暑くて息苦しくて……
2人分の畳んだ布団が積み重なった中で見つからないように息を潜め身を隠していた
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎お父さん︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎
と呼ばれるたまにしか帰ってこない人が怒鳴り散らし、暴れていた
4歳の洗脳ちゃんは怖くて怖くて積み重なった布団の中に逃げたのだ
そこは真っ暗で暑かったけど見つからないと思った
しかし、段々と怒鳴り声が近づいてきて…………
!!!!!!あっ……
一瞬で明るくなった
鬼が私の顔を覗き込み
父「おい、何してんだ👹」
洗脳ちゃん「さ……っ…、さむかったの…」
これが私の1番古い記憶。
寒かったという小さな嘘。
前後は覚えてないけど、相当な恐怖を味わったこの瞬間の記憶が今でも鮮明に残っている。